医療事務として仕事を始めたい!!
給料が安いと聞くけど実際の平均年収ってどのぐらいなんだろう…
手取りでいくらもらえるの??
こんな悩みを解決します。
私は医療事務の専門学校卒業後、病院の医療事務スタッフとして16年間実務経験があります。
初任給が、学生時代にバイトを頑張った月収と変わらない!!という衝撃は今でも忘れていません!(^^;
今回は、医療事務の平均年収について解説します。
これから医療事務として働きたいと考えている方!ぜひ参考にしてください。
医療事務の給料、平均年収、手取りは?
まずは医療事務の年収や手取り、他の事務職と年収を比較しました。
転職サイト3社から平均年収と手取りを算出
転職サイト『ジョブメドレー』、『doda』、『求人ボックス』では掲載中の求人情報をもとに平均年収を算出しています。
doda :平均年収284万円 (月収23.6万円)
求人ボックス :平均年収276万円 (月収23万円)
3社とも金額に大差はありませんでした。
3社の平均年収は約274万円。月収は約23万円です。
ただし今回は東京都で調べた金額になりますので、他の道府県では多少金額が下がる可能性もあります。
ちなみに求人に記載されている「給料:20~40万」のように幅がある場合は、未経験・無資格の方は最低の20万円と思って応募してくださいね。
昇給したり、役職がついたら40万円の方もいますが、長期で働いて評価が上がらないと難しいと思います。
年収・月収は分かったけど、実際の手取り金額はいくらなの??
手取り金額は、月給から『社会保険料』『所得税』『住民税』が引かれた金額です。
月給23万円の手取りは約19万円です!!
お住いの市区町村や扶養家族の有無で金額は前後します。
手取り金額は、額面月給の70~80%と考えると分かりやすいでしょう。
医療事務の平均年収は一般の事務職より安い?!
前述したように医療事務の平均年収は、274万円ですが、一般事務職の平均年収は『doda』の調べでは、329万円となっておりその差額は55万円です。
月収の手取りにすると、約4万円の差額ということになります。
月4万円あったら光熱費や通信費はこれで賄えてしまいますので、やはり医療事務の平均年収は少なく感じますよね…
医療事務の給料が低い理由
勤務先はもちろん『病院』や『クリニック』。
病院という組織は、表向きは「儲け」よりも「患者の命や健康」といった公共の利益を優先する組織です。
そのため経営難な病院が多く、人件費を削るにも医師や看護師、薬剤師、技師などの希少な人材の人件費は削れないため、結果医療事務の給料の相場が低く設定されているようです。
医療事務の給料で一人暮らしは厳しい…
ここからは医療事務として働きだしたときに、一人暮らしは可能かについて詳しく解説していきます。
医療事務の給料、手取り19万で生活できるのか?
まず重要なのは家賃のことです。一般的に月収の3分の1程度と言われているので、手取り19万円ですと63000円となります。
東京23区内で探すとしたら駅から遠いか、築年数がかなり経っている物件になりそうですね。
ちなみに私は都内の病院に勤務していますが、一人暮らしをしている同僚は片道1時間強かかる千葉県や神奈川県、埼玉県に住んでいる人が多いです。
医療事務はシフト制のところが多く、私の勤務先では早番だと7時30分出勤です。そのため、5時起きが当たり前の生活になります。
そうならないためにも勤務先は近いところを選ぶのが無難でしょう。
私は通勤時間をかけすぎるのは勿体ないと考えます。
もし、これから一人暮らしを始めて医療事務として働こうとしている方がいましたら、まずは実家から通勤できる場所でしばらく働いてみてから一人暮らしを検討してみてもいいかと思います。
家賃が63000円で決まったとして…
光熱費や通信費、食費に交際費… 月の生活費はいくらかかるでしょう?
ご自身がどのような生活をしたいのか、一度書き出して冷静に考えてみましょう!
就職・転職するときに注意すること3つ!!
次に、これから医療事務として就職するときに気をつけることとは何か?について考えていきましょう。
これから医療事務として働くために就職・転職活動する方に気を付けてほしいことは以下の3つです。
・休みは取れるか
・残業は平均どのぐらいか
詳しく解説していきます。
【ボーナスについて】
求人サイトを見ていると、「ボーナス年2回」と記載されているところが多いようです。
この場合だとボーナスは支給されますが、具体的に〇ヶ月分と掲載されていないので、就職してから実は0.5か月分だった!ということがあるかもしれません。
実際クリニックで規模が小さいところでは、院長が全て判断しますので、今回は無しでということもありえます。
また、就職して半年働かないともらえないところがほとんどです。
【休みについて】
基本は週休2日制です。
「休診日がない病院」の場合、シフト制のため週休の曜日が毎週異なったりしますが、調整がうまくいけば希望の曜日に休むこともできます。
しかし人数が少ないクリニックでは、休みたい日に誰かに出勤をお願いしないと取れないこともあり、調整の面倒さもあります。
一方で、例えば「日・木曜日が休診日」という病院の場合、週休が固定されているのでシフト調整の面倒さはありませんが、「土曜日に用事があり休みたい」などとは言いにくいかもしれません。
いずれの場合も、土曜日に通常営業する病院がほとんどです。そのためお子さんの運動会シーズンはママさんたちの休み希望が重なり大変です。
誰かに先に休みの希望を出されてしまうと取れないこともあり、有休消化しづらい環境かもしれません。
また、お盆や正月休みは院長の判断次第でしょう。
院長の決めた休診日に有休が消化されることもあります。
私の勤務先では、病院のお盆休みがない代わりに、有休とは別に3日連続で特別休暇が取れるようになっています。
【残業について】
残業は毎日あるところも全くないところもあり、こればかりは病院によります。
レセプト期間という仕事が集中する期間(毎月の上旬)に残業が多かったり、その期間は有休が取れない場合もあります。
レセプト期間は全員出勤という病院もあるほど、レセプトは医療事務にとっては重要な仕事です。
経験者ならレセプト期間は残業なんて当たり前!と理解できていると思いますが、初心者の方はきちんと確認しておきましょう。
今は電子カルテの導入も進み、以前よりもレセプト申請が簡単になってきていますが、大学病院などはまだまだ残業してレセプト業務にあたっているところが多いようです。
まとめ:給料も大事だけど、自分の働き方にあった勤務先を見つけよう!!
今回は平均年収や手取り金額、そこから一人暮らしが可能かどうかについてお話してきました。
置かれた環境は人それぞれです。
一人暮らしをしたいのか、お子さんがいてパートで働きたいのかなど、それぞれの希望に合った働き方ができるのも医療事務の魅力です。
給料はもちろん大事ですが、その他の待遇についても事前にしっかり確認して、理想の職場を見つけましょう!!
おわり