帝王切開が決まったけど、術後の傷跡や目立たなくなるまで
どれぐらいかかるのか…痛みや痒みについても詳しく知りたい!
こんな悩みを解決します。
私は、二度の出産を帝王切開で経験しました。
結婚前に子宮筋腫で開腹手術経験があり、妊娠した時点で帝王切開での出産が決まっていました。
帝王切開での出産を控え、人生で初めて手術を受けるという方も多いはず。
ただでさえ出産は人生の一大イベントなのに、帝王切開で不安も増してしまいますよね。
私も不安でいっぱいでした。
この記事を読んで不安を解消して、残りの妊婦生活を安心して過ごしてもらいたいです。
【関連記事】
帝王切開で気になる麻酔のこと!【2度の出産を帝王切開で経験した筆者が解説】
帝王切開の傷跡はどんな感じ?
入院中の傷跡やケア
無事出産を終えると、リカバリー室または病室にストレチャーで運ばれます。
出産当日は、尿道カテーテルが入っているのでトイレに行かないのはもちろん、仰向けから数時間経つと左右に向くことがやっとできる程度なので、傷跡を見ることはできません。
手術後1日目から3日目までは、先生が傷跡の確認とガーゼ交換に来ます。
この間は起き上がるのも大変なので、傷口を見ようとも思いません。
3日目に異常がなければシャワー浴が認められるので、そこで初めて傷とのご対面です!!
本当に手術後3日ほどで濡れて大丈夫なの? ボディソープを使用して良いの??
先生がきちんと許可をくれますので、安心してくださいね
筆者が出産した産院では、医療用接着剤で閉腹していたので、横に10~13㎝ほどの線(傷跡)があり、縦に短いテープが数本貼ってありました。
この縦に貼ってあるテープは外れても問題ないとのことで、シャワー後は希望があればガーゼをしてくれますが、基本はそのままで過ごします。
傷口に下着やズボンのゴムが当たるのではないかと心配になったので、後にガーゼをしてもらえばよかったなと思いました。
上記でもお伝えした通り傷の第一印象は…
線がある!!
でした!
傷口のかゆみはいつまで
傷跡のかゆみのピークを越えたのは、出産してから6か月を過ぎたあたりです。
病院を退院するころには傷口も見慣れてきます。
最初は傷がかゆいというよりは、周りに貼ってあった医療用テープの跡がかゆくて、傷の周りをそっと掻いていました。
退院後1週間ほど経つと、傷の強いかゆみが襲います。
もちろん個人差はありますよ。
退院後すぐは傷に触るのも怖いので我慢していましたが、1か月過ぎるころには、
ポリポリ…… ボリボリ……
お風呂上りや下着が触れた刺激で掻いてしまうことが増え、掻くと更にかゆみが増す負のループに突入しました。
半年を過ぎるころにはピークを越えたけど、出産して1年すぎた今でも、季節の変わり目や乾燥する時期、生理前などかゆくなることがあるよ。
傷跡のケア
傷跡で気になることのひとつとして、ケロイド状になってしまうことですよね。
ケロイドとは
ケロイドは皮膚の深いところにある真皮という部分で炎症が続いてしまうことにより生じる疾患です。炎症ですから、痒みや痛みがあります。本来、傷を治すために必要な炎症が過剰に続いてしまうため、血管ができて赤く見え、膠原線維(コラーゲン)ができて盛り上がります。よって痛みや痒みだけでなく、見た目も気になる、大変不快な疾患です。
日本医科大学形成外科HPより
痒みや痛みを伴うとても厄介な疾患です!
こうならないために重要なことは以下のようなことです。
・摩擦などの刺激を与えない
・テープで固定する
筆者は、1回目の出産のとき何も考えず、痒いときは掻いていたため、ケロイド状になってしまいました。
その反省を活かして2回目の出産後は、
・下着やズボンのゴムが当たらないよう工夫
・かゆみ止めを使用
などの努力によりケロイド状にはならずに済みました!
ちなみに・・・
傷跡に使用する保護ケアテープも販売されています。産院で購入できるところもあります。
6枚入りで1500円程度。1回貼ったら5~7日で交換するようです。
【 メール便 送料無料 】 アトファイン ニチバン 帝王切開の傷 手術後 傷 傷あと 保護 ケアテープ 日本製 ニチバン 価格:1,475円 |
私は、アトピー性皮膚炎がありテープにはとことん皮膚が弱い体質です。
そのため、保護テープを貼ることによる痒みが発生してしまので使用は諦めました。
テープを使用する際は3ヶ月ほど継続するとより効果があるようです。
いろんな種類の保護ケアテープがあるので、気になる方は試してみてください。
傷跡が目立たなくなるのはいつ頃
現時点で出産後1年経ちますが、傷跡は目立ちません。
よく見ればうっすらと傷跡が分かる程度で、温泉に行っても気になりません。
ただ上記でお伝えしたように、1回目の出産後はケアを怠った結果ケロイドになってしまったので、きちんと保湿や保護ケアテープ等で出産後ケアすることがとても大事だと分かりました。
ちなみに2回目の帝王切開手術の際は、前回の傷の周りを切開して取り除くので、傷が新たにできるわけではありません。
傷の痛みについて
入院中の術後の傷口の痛みについてもお伝えします!
出産当日の傷の痛み
手術当日は絶対安静です。
麻酔が効いているうちは余裕ですが、麻酔が切れてくると痛くて動けません!
痛みは人によって感じ方が全く異なります。
例えて言えないぐらいの痛みですが
昔刀で切られた人はこの痛みを味わったのか~なんて思いました。
お腹を切られているので当たり前なのですが…
手術の脊椎麻酔が切れるのが2~3時間後くらいからで、その後は点滴から痛み止めを入れます。
点滴による痛み止めは使用できる時間が決まっているので、もし痛み止めが効かなくなっても、次の痛み止めの時間まで待たなくてはいけません。
あまりにも痛みが強いときは座薬を使用します。
後陣痛がとても痛い
傷の痛みは、包丁で指を切ってしまったときの数百倍の痛みです。
それに加えて、出産して初めて味わうのが後陣痛の辛さです。
帝王切開の場合、点滴から子宮を縮小させる薬が投与されます。
点滴が外れる3日目まで、数時間起きに投与されますが、効いてくると激しいお腹の痛みに襲われます。
普通分娩での出産でももちろん後陣痛はあります。
しかし、陣痛を経験していない帝王切開での出産後には、とても激しい痛みに感じます。
お腹を強く掴まれている感じです!!!
子宮が元に戻ろうとしていることで、他の臓器も動くのか、食事をするのがやっとという程の痛さでした!
痛みのピークは3~4日
激しい傷の痛みと後陣痛もピークは3~4日目程度。
手術当日は寝たきりですが、手術後1日目からは、寝たきり状態で起こりうる血栓防止のため、なるべく動くように指示されます。
ベッドの柵を持ち腕の力で体を起こします。
お腹に力が入ると傷が痛く、でもお腹に力を入れないと起き上がれない!!
その葛藤と戦うこと15分・・・
やっと起き上がることができて、体調に変化が起きないかしばらく様子をみます。
問題なければ足を床に下ろし、立ち上がります。
立ち上がる時も同様に葛藤があり、痛みに耐えて気合で立ち上がります!
トイレまでの歩行が可能になれば、尿の管が外されます。
痛みはほとんどなく、あっという間に処置が終わります。
体についている管が一つ取れてスッキリした気分でした!
点滴が外れる手術後3日目までは何をするにも痛みとの闘いです。
後陣痛は手術後2日目まで強い痛みと、お腹の違和感があります。
ただ、ガスがでて排便があると少しずつ痛みが和らいできます!
手術後3日目より問題がなければシャワー浴が可能となります。
よちよち歩きではありますが、点滴も外れますし、久しぶりのシャワーでとてもスッキリします。
手術後4日目辺りからは傷の痛みのピークは過ぎて赤ちゃんのお世話もできるようになります。
ピークを過ぎるだけで、退院まで起き上がるときは
「よいしょー!」という感じです!
まとめ
傷跡には適切なケアを!
傷の痛みには個人差がある!
帝王切開後の傷跡は適切なケアをすることで、ケロイドになることを防げて、1年経つ頃には目立たなくなりました!
出産とは言え帝王切開は開腹手術です。
手術後は傷の痛みに加え後陣痛も襲ってきます。
痛みの感じ方は人それぞれです。
筆者は痛みに強い方だと助産師さんに言われました。
「何度も痛いと言って先生方に何か言われないかしら」と心配になる方もいらっしゃると思います。
お腹を切っているので痛いのは当たり前です。
我慢せずに先生や助産師、看護師に伝え座薬や内服の痛み止めを処方してもらいましょう!!
おわり