未経験だけど調剤薬局事務で働くことってできるのかな??
仕事内容や、調剤薬局事務として働きだしたら大変なことって何だろう…
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
・調剤薬局事務の仕事内容
・調剤薬局事務の大変なところ
・調剤薬局事務に資格は必要??
私は医療事務として勤続15年目になります。
長男の産休中には、調剤薬局事務の勉強をして資格を取りました。
また、主人が調剤薬局に勤務しているので、内情をよく聞くことができ、今回の記事で参考にした部分も多くあります。
未経験の方でも募集している薬局も多くありますよね。
しかし、実際未経験で働けるのか不安に感じる方も多いでしょう。
今回は、調剤薬局事務の仕事内容や事前に知っておいた方がいいことなど、未経験の方にも分かりやすく丁寧に解説します。
調剤薬局事務として働くために不安を解消しましょう!
調剤薬局事務は未経験でも働ける
調剤薬局事務は未経験でも誰でも働くことができます。
資格が必要でもありません。
ただし、働いてからアタフタしないためにも多少の知識を入れておいた方が自分のためですので、ここからは未経験でも知っておいた方がいいことを紹介します。
未経験で知っておいた方がいいこと
未経験でも知っておいた方がいいことは、以下の2つの項目です。
・保険証、公費
調剤報酬請求とは、毎月各健保組合に、調剤報酬の支払いを請求することです。
基本的に患者さんは保険証の提示で3割負担のお金を薬局に支払います。
あとの7割分を各保険組合から支払ってもらうため、請求をするという流れです。
調剤報酬の中でもややこしいのが加算関係です。
どのような加算があるのかは知識があった方が、働きだしてから役に立つと思います。
保険証や公費は、種類が多く覚えるまでに時間がかかります。
公費は基準によって使える薬局、使えない薬局が異なるので、知識が必要になります。
患者さんが提示したからといって、全てが使える訳ではないということです。
上記で簡単に説明しましたが、調剤報酬や保険証の種類などはテキストで自分で勉強できるものなので、制度やどのように請求するかなど流れぐらいは分かっていた方がいいでしょう!!
調剤薬局事務の仕事内容
ここからは、どんな仕事をするのかイメージするために、仕事内容について解説していきます。
調剤薬局事務の主な仕事はこちらです。
・レセコン入力
・保険証確認、入力
・会計業務
・調剤報酬の請求
・薬剤師のサポート
患者対応
調剤薬局事務は、薬局の顔となる存在です。
処方せんを預かり、お会計をしたり、電話対応など患者さんと接することは欠かせません。
そのため、言葉遣いなどの接遇を求められます。清潔感があり、テキパキとした対応が必要です。
レセコン入力
患者さんからお預かりした処方せんをレセコンに入力します。
最近では、処方せんのQRコードを読み取って自動入力し、あとは間違いがない確認するだけのように簡略化されてきている薬局もあります。
ただ、QRコードのない処方せんの場合は手入力で行う必要がありますので、
薬の名前や剤形、規格、用法など入力の際に気をつけなければなりません。
保険証の確認、入力
保険証や公費の確認、入力も薬局事務の大事な仕事です。
保険証や公費は種類や割合の違いなど覚えることが、沢山あります。
慣れるまでは、混乱すると思います。
会計業務
会計の処理は、レセコンに入力することでお会計を計算してくれます。
ここでは、金銭のやり取りでミスなく業務を行うことが重要です。
調剤報酬の請求
毎月10日までに、前月分の調剤報酬を各健保組合に提出する業務です。
請求が間違っていると返戻といって保険組合からの支払いが行われないので、ミスがないように調剤報酬を点検します。
そのため月初は、通常業務にレセプト業務が追加されるので忙しい薬局も多いです。
薬剤師のサポート
薬剤師に変わって患者さんに聞き取りしたり、簡単な内容では事務が薬の取りそろえをする薬局もあるようです。
掃除や薬局内で販売している商品の整理や在庫管理、発注も事務の仕事です。
調剤薬局事務の大変なところ
未経験で働きだしてから大変だと感じることをまとめました。
調剤薬局事務の大変と思うことは、以下の5つです。
・保険証、公費
・薬の名前を覚える
・人間関係
・仕事内容の割に給料が安い
一つずつどんなことが大変なのかと、解決策について説明していきましょう。
レセコン入力(パソコン操作)
今では電子化が進み、パソコンなしでは患者情報や過去の処方履歴なども見られなくなっています。
そのため初歩的なパソコンスキルは必須です。
患者情報を入力・訂正したり、処方せん内容を入力するのにも全てパソコンを使用します。
仕事をやっていけば、操作は覚えていけるものなので、苦手な人は3ヶ月ぐらいは努力が必要だと思っていてください。
保険証、公費
保険証は自分のは分かりますが、他人がどのような保険証や公費を使用しているかは、医療に従事しないと中々触れる機会が少ないもの。
種類や割合の違いなど混乱することが多い内容のため、調剤薬局事務として働き始めた頃は、結構苦労する部分だと思います。
なので就職してからアタフタしないためにも、予め勉強しておくことをオススメします。
薬の名前を覚える
全国の処方箋を扱っている薬局とはいえ、基本は門前(一番近い)病院やクリニックの処方せんを受けることが多いです。
そのためだいたい扱う薬が決まっていたり、毎回同じ薬をもらいにくる患者さんも多くいます。
なので、ある程度よく扱う薬の名前は覚えていった方が、処理スピードが上がったり、患者さんとのやり取りもスムーズになります。
薬は似たような名前が多くカタカナ表記が基本。
剤形(錠剤かカプセルか)、規格(㎎)、用法(1日何回か、食前か食後か)の違いもあります。
間違えやすい箇所は見えるところに付箋を貼ったり、ノートにまとめてなるべく早く覚えられるようにしていきましょう。
カタカナや数字、細かい作業が苦手な人は、慣れるまで努力が必要な部分です。
人間関係
どこの職場でも人間関係の悩みは付きものです。
薬局は小人数で営業しているところが多いので、そこで自分と合わない人がいたら最悪ですよね。
人間関係は、我慢して改善するものではないので、上司に相談するか転職を考えた方が自分のためです。
薬剤師はもちろん、門前のクリニックなどの先生や看護師、事務との交流もあるので、人間関係で悩んだ場合は早期に上司に相談しましょう。
仕事内容の割に給料が安い
ここまで述べてきたように、調剤薬局事務の仕事は多岐に渡ります。
誰にでもできる職種のためか、給料や時給が他業種と比べるとやや低め。
給料は若干低めですが、薬の知識がついたり、やりがいも多い仕事のため長く働いていれば自分の身に就くことも多いです。
また、調剤薬局で2年間務めると登録販売者の受験資格を得られます。
そのことを目標にまずは2年働いてみるのも良いと思います!!
調剤薬局事務に資格は必要??
ここまで、未経験で働くために仕事内容や大変と感じることについて解説してきました。
仕事は何となくイメージできたし、やっぱり調剤薬局事務で働いてみたいな!
と思ったけど、転職・就職する前に資格って必要なのかな?
と思った方も多いはずです。
資格の必要性について説明します。
資格は取得して損無し!
転職・就職のときに資格は必須ではありません。
資格がなくても誰でも働くことができますし、未経験・無資格の方でも募集している薬局もあります。
しかし、これから調剤薬局事務で働きたい!と本気で考えるなら資格合格を目指して勉強をすることをオススメします!!
私は医療事務として長年働いていますが、調剤薬局事務の資格の勉強をしたときに「調剤報酬請求はこのようなやり方なのかぁ〜」「こんな加算があるんだな〜」と学ぶことが多かったです。
医療事務として働いている私でさえ知らないこともあるので、未経験の方なら尚更勉強しておくべきです。
通信講座は値段が高い…と感じる方は、独学で教材を買って勉強するだけでも違いますよ。
働いてからの自分のためにも、資格を目標にして勉強することは、身につくことばかりで損はありません!!
まとめ
未経験からでも調剤薬局事務になるために、知っておいた方がいいことや仕事内容についてまとめてきました。
どんな仕事でも未知の世界で働くのは不安なことしかないと思います。
新しい環境で全く知らないことを教わるのも最初は大変と感じても、刺激があって楽しくなってきます。
薬の知識が身に付いたり、患者さんに感謝されたりとやりがいも多い職業です。
未経験でも焦らず数をこなしていけばできるようになる仕事ですので頑張りましょう!
おわり